「進撃の巨人展」に行ってきた OculusとVRで体感する立体機動装置がすごい
原画や映像で世界観を完全再現する「進撃の巨人展」に行ってきました。漫画ともアニメとも違う迫力……!
人気漫画「進撃の巨人」の世界を原画や映像で徹底再現――東京の「上野の森美術館」で11月28日に開幕した「進撃の巨人展」に行ってきました。展覧会というより“体験”です。
入場後、暗い階段を上るとTOKYOのロゴの入ったエンブレムが目に入ります。
まずはオープニング・シアター、いきなり「ウォール・トーキョー」が巨人に破壊される瞬間を目撃することからスタートです。光と音、風、振動などのギミックが仕込まれた映像はかなりリアル……。一気に世界に引きこまれます。
初の大型原画展とあってとにかく原画が充実! 「シガンシナの闘い」「トロスト区の闘い」などストーリーの進行に合わせてキャラクターや名シーンが紹介されています。ただ展示するだけでなく、壁画のように大きく引き伸ばしたものと並べたり、セリフを壁に散らせたりなど、演出も印象的です。
原画グラフィックを中心に、巨人化したエレンの戦いを照明や映像で演出したプロジェクションライティングや、立体機動装置で森を駆け抜けるシーンを擬似体験できる映像コーナーも圧巻です。知ってるシーンでも見せ方が違うだけで新鮮……!
原作者・諫山創さんのルーツを紹介するコーナーも。幼少期に描いた絵や、19歳で描いた読み切り「進撃の巨人」の生原稿など貴重な作品が紹介されています。アトリエで撮影された制作シーンの映像では、実際の筆致やスピードを目の前で見られます。
「地下室」に降りると今度はアイテムの展示。ミカサのマフラー、リヴァイのブレード、エレンの立体機動装置、イルゼの手帳とマント――など作品に登場するアイテムが完全再現されたものが並びます。いくつかのアイテムは実際に手にとれます。
そして原作でもまだ登場していない描き下ろしの新キャラクターの生原稿が。撮影禁止、展覧会に訪れた人だけが見られる彼は“今後の物語の鍵を握る人物”だそうですよ。
最後は実寸大超大型巨人!足元から迫り来る巨人、音や光もあいまってかなりの迫力です。怖くて近づきにくいくらい……。「なるべく人間らしい造形に近づける」を方針に諫山先生も制作に携わり、細部までチェックを重ねたそうです。
今回の目玉の1つ、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Oculus Rift」を使ったバーチャルリアリティ(VR)コンテンツ「360°体験シアター“哮”」は館内の展示とは別のシアターで上映。巨人化したエレンが大きな岩を持ち上げ、壁にあいた穴をふさぐという「トロスト区奪還」の一部始終を調査兵団の一員となって体験できるのですが……これがものすごく! かっこいいです。
上下左右360度、眼下に流れる町並みまで見渡せるからこその立体機動装置の浮遊感、迫り来るリアルな巨人の足音、ついに遭遇した瞬間の絶体絶命の追い詰められ方――漫画ともアニメとも違う、VRだからこそのドキドキでした。ぜひ体験してほしい!
館内の多くの展示が撮影可! というのもファンのみなさんにはたまらないポイントだと思います。あのシーンの原画やあのアイテム、写真に収められますよ。会期は来年1月25日までです。
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