Google、Androidの車載OS化を計画中か──Reuters報道
Googleが、Androidを車載OSとして提供する計画とReutersが報じた。AppleのCarPlayのようにスマートフォンをダッシュボードに接続せずに、車にキーを差し込むだけでインターネットの各種サービスが利用できるようになるという。
米Googleは来年の次期Androidのリリースに合わせ、Android端末を車に接続するのではなく、直接車載OSになるAndroidをリリースする計画だと、米Reutersが12月18日(現地時間)、匿名希望の情報筋の話として報じた。
同社は6月のGoogle I/Oで、カーナビやメールチェックなどを可能にするプラットフォーム「Android Auto」を発表したが、発表段階ではこうしたサービスを利用するにはAndroid端末を車のダッシュボードに接続する必要があると説明している(Android Auto対応車は2015年に市場に出る見込み)。
Reutersによると、これが必要なくなり、車にキーを差し込んだ瞬間からダッシュボードでGoogleのカーナビや検索などの各種サービスを利用できるようになるという。
米Apple(CarPlay)や米Microsoft(Windows in the car)も車載サービスをそれぞれ発表しているが、いずれも車と端末の接続が必要だ。
各自動車メーカーは、例えばFordの「Ford Sync」やトヨタの「T-Connect」などの独自の車載サービスを持っており、CarPlayなどはこれらのサービスと共存する形で提供される見込みだ。車載Androidが他のプラットフォームと共存するかどうかは不明。
GoogleはAudi、General Motors(GM)、ホンダ、日産、Audiらと自動車へのAndroidプラットフォーム搭載促進を目指すアライアンス「Open Automotive Alliance(OAA)」を結成しており、参加メーカーの多くは一部の車両にAndroid Autoを搭載するとしている。
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