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イラストを原画そのまま360度立体的に「Live2D Euclid」 顔は2D、体は3DもOK

2Dイラストを原画そのままに360度立体的に動かす技術「Live2D Euclid」が発表された。3Dモデルに変換することなく表情や仕草を表現できる。

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 Live2Dは12月24日、2Dイラストを立体的に動かせる「Live2D」の次世代技術として、360度全方向に対応した「Live2D Euclid」を発表した。

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3Dモデルと「Live2D Euclid」の違い。細かい部分の表現力が異なる

 1枚の原画を変形する従来の「Live2D Cubism」は、動きの範囲が左右30〜40度と限定的だったが、「Euclid」では複数の原画を変形しながら連携させることで、上下左右すべての角度で表情や動きを原画に忠実に表現できるようになったという。

 最大の魅力はキャラクターの表情や仕草の表現力。3Dモデルにすると失われがちな細かいディテールや原画の雰囲気を損なわず、イラストそのままに動きを付けることができる。

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顔は2D、体は3Dでゲーム空間でも滑らかに動く

 表情が重要になる顔や頭部は「Live2D Euclid」、体はこれまでの3Dデータで――など、組み合わせて使うことも可能。将来的には「Autodesk 3ds MAX」などの3Dモデリングソフトとの連携も検討していくという。

 アニメやゲーム、バーチャルリアリティ(VR)コンテンツでの活用を期待し、Unity、Unreal Engineなどのゲーム開発環境や「Oculus Rift」などヘッドマウントディスプレイにも応用できる。

 本格的な立体表現を3Dのような「彫刻」的なアプローチではなく、「描いた絵を思い通りに動かす」という全く異なるアプローチで実現したい――というコンセプトで2006年から開発を続けてきた。今後、一般発売に向けて研究開発や作品制作のパートナーを募っていく。

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