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火星でもインターネットを──イーロン・マスク氏が新構想を発表
GoogleやFacebook同様に低軌道衛星によるインターネット接続サービスを開発中のSpaceXのイーロン・マスクCEOが、火星に人が住むようになれば、そこにもネット接続が必要だと語った。
火星でもインターネットが必要だ──。米宇宙開発企業SpaceXのイーロン・マスクCEOは1月16日(現地時間)、シアトルの新オフィスオープニングイベントでそう語ったと、米Businessweekが報じた。
同社が低軌道衛星による地球上のインターネット接続サービス(プロジェクト名はまだ発表されていない)に取り組んでいることは既に報じられている。低軌道衛星によるネット接続サービスについては、米Googleや米Facebookも取り組んでいるが、同氏はさらに宇宙でのサービス提供に目を向けているようだ。
マスク氏は、火星コロニー構想を持っており、「火星でもグローバルなコミュニケーションネットワークを使えるようにすることが重要だ」と語った。
同氏はこのイベントで、低軌道衛星によるインターネット接続サービスについて、実際に提供できるようになるにはあと5年はかかり、コストは100億ドル(約1兆1760億円)に上ると語った。「だが、このサービスの収益が長期的にはSpaceXの火星コロニー建造資金になるはずだ」(マスク氏)
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