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人工知能の“ターミネーター化”を防ぐ研究にイーロン・マスク氏が1000万ドル寄付
TeslaやSpaceXの創業者、イーロン・マスク氏が、人工知能(AI)を人間にとって安全で役立つものにするための研究を行っている非営利組織FLIに1000万ドル(約12億円)寄付した。
主に人工知能(AI)の安全性について研究する非営利の研究組織Future of Life Institute(FLI)は1月15日(現地時間)、米Teslaや米SpaceXの創業者である起業家のイーロン・マスク氏から1000万ドル(約11億6400万ドル)の寄付を受けたことを発表した。
マスク氏は発表文で、「FLIの研究者はAIの安全性が重要だとしている。私もそれに賛同し、AIを人間にとって有益なものにするための研究に1000万ドルを寄付する」と語った。
同氏はかつて自身のTwitterで、「われわれはAIを慎重に扱う必要がある。AIは核兵器より危険になる可能性がある」とツイートしたことがある。
FLIはSkypeの共同創業者ジャーン・タリン氏やと米マサチューセッツ工科大学のマックス・テグマーク教授らが立ち上げた研究組織。マスク氏は、スティーブン・ホーキンス博士やスチュワート・ラッセル教授らとともにFLIの顧問として名を連ねている。
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