Microsoft、YammerのモバイルアプリでAndroid GearとAppleのHandoffをサポート
Microsoftが企業向けソーシャルサービス「Yammer」のモバイルアプリをアップデートし、Android版では「Android Wear」に、iOS版では「Handoff」に対応した。
米Microsoftは2月3日(現地時間)、企業向けソーシャルサービス「Yammer」のAndroidおよびiOSアプリをアップデートしたと発表した。それぞれのアプリストアから無料でダウンロードできる。
Yammerは、FacebookなどのようなSNSの機能を、企業のネットワーク内でセキュアに提供するサービス。デスクトップ/モバイルの各種WebブラウザとAndroid、iOS、Windows Phoneアプリで利用できる。
今回のアップデートで、Android版では「Android Wear」に対応した。Android Wear搭載のウェアラブル端末にYammerの投稿がプッシュ通知され、端末上で「いいね」できるだけでなく、音声コマンドでコメントすることも可能だ。
Android版ではまた、プッシュ通知をLEDで知らせる機能も追加された。
iOS版では、米Appleの「Handoff」機能に対応した。Handoffは、OS X Yosemite搭載のMacとiOS 8搭載のiOS端末で使える作業の連係機能。Mac上のYammerで書きかけの投稿の続きをiPhoneで完了させたり、グループ内での会話を切り替えて続けることなどができる。
この他、AndroidとiOSで共通の新機能としては、プッシュ通知から直接「いいね」する機能やプッシュ通知のスレッド表示、SafariやChrome、他のアプリのリンクや画像を直接Yammerのグループでシェアする機能などが追加された。
Microsoftはサティア・ナデラCEOの下、同社のアプリのマルチプラットフォーム対応を急速に進めている。昨年の無料Officeアプリの提供に始まり、最近では先月末にiOSおよびAndroid版の「Microsoft Outlook」を公開している。
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