Google、刷新した「連絡先」のプレビュー公開 重複削除や自動更新機能
Googleが、Gmailの新しい「連絡先」をプレビュー版として公開した。マテリアルデザインを採用し、相手のユーザーが更新したGoogleのプロフィールが自動的に反映される機能や、インポートなどで重複した連絡先をマージする機能などが追加された。
米Googleは3月3日(現地時間)、GmailやGoogle+で使う「Contacts(日本では「連絡先」)」を刷新すると発表した。Gmailユーザーはプレビュー版を試すことができる。
デザインも「マテリアルデザイン」になり、かなり分かりやすくなった。
上の画像のように、1人ずつの連絡先カードには、基本情報だけでなく、直近にその相手とやりとりした数本のメールと(Googleカレンダーで設定した)ミーティングへのリンクが表示される(チャット履歴は表示されない)。
相手先カードでは、自分で入力した相手情報以外に、Gmailアドレスが含まれている場合は、そのユーザーが自分のGoogleアカウントのプロフィールで公開している情報も表示される(上の図では佐藤由紀子の海外速報部ログのURL)。例えば相手が転職したり引っ越した場合、それをプロフィールで公開していれば、連絡先に自動的に反映される。
連絡先一覧も見やすくなった。左欄で「すべての連絡先」を選ぶと、スター付き、「よく使う連絡先」、その他(すべての連絡先)の順に表示される。旧連絡先で設定した「グループ」はそのまま受け継がれ、左欄の「グループ」で選択できる。また、Google+の「サークル」も表示できる。
また、左欄の「重複する連絡先を探す」で同じメールアドレスで複数登録してしまっている連絡先を抽出し、マージできる(Gmailでは1度でもメールを送った相手が自動的に連絡先に登録され、他のアドレス帳などからインポートした同じアドレスと重複することがある)。重複抽出機能は2009年からあるが、カード状になり、どこが重複しているかなどが分かりやすくなった。
従来の連絡先の、Google+と混在して分かりにくかった部分がかなり整理された印象だ。Googleは2日、Google+の再編を発表している。
連絡先のプレビューはまずは一般のGmailユーザー向けに公開された。Google Apps版はまだないが、準備中という。
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