成田国際空港は3月5日、成田空港の公式Webサイトと同社企業サイトが不正アクセスによる改ざんを受け、閲覧者がウイルスに感染した恐れがあると明らかにした。対策のため、両サイトを5日未明から閉鎖。5日午後4時現在、成田空港のWebサイトは、トップページとフライト情報のみを公開している。
同社によると、3月3日の午前0時〜3時の間に複数回不正アクセスを受けた痕跡があり、空港公式サイトのトップページからレストラン情報やショッピング情報などのリンクをクリックしたり、同社企業サイトにアクセスすると、不正サイトに誘導するよう改ざんされていたという。
4日、サイトを運営しているグループ会社の社内PCでウイルスを検知したというアラートがひんぱんに出るようになり、調査したところ不正アクセスの痕跡を発見。対策を進め、5日午前1時ごろからWebサイト閉鎖した。
個人情報の流出は現時点では確認していないという。フライト情報はWebサイトと異なるシステムで運用しており、安全だとしている。
関連記事
- 技術評論社サイトが改ざん被害 フィッシング原因でサーバOSを入れ替えられる
技術評論社がWebサイトを改ざんされる被害。アクセスした人に不正プログラムの感染確認を呼び掛けているほか、被害を受けた状況を詳細に報告している。 - 阪大理学部Webサイトが改ざん 閲覧者にウイルス感染の恐れ
大阪大学理学部のWebサイトが改ざんされ、閲覧者がPCにウイルスに感染した恐れ。 - 「リーブ21」公式サイト、不正アクセスで改ざん サイト停止
「リーブ21」の公式サイトが不正アクセスによって改ざんされていたことが分かり、一時閉鎖されている。 - 「ワコール」Webサイト改ざん、閲覧者にウイルス感染の恐れ 32サイト停止、サーバ移転へ
ワコールは、同社公式サイトが不正アクセスで改ざんされたと発表した。現在サーバの移行作業を行っており、再開は4月下旬以降を予定している。 - 「はてな」に不正ログインの疑い、ユーザー情報が改ざん
情報流出は確認されていないものの、一部ユーザーの個人情報が改ざんされたり、ポイントがAmazonギフト券に交換されたりした恐れがあるという。 - KADOKAWAの公式サイトが改ざん 閲覧者がマルウェア感染の恐れ
KADOKAWAのサイトが不正アクセスで改ざん。オンラインバンキングなどの情報を盗み出すトロイの木馬が仕込まれており、閲覧者が感染した恐れがある。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.