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小惑星発見・報告アプリ、NASAがMacとWindows向けに無料でリリース
自分の天体望遠鏡で撮影した画像をMacあるいはWindows版の「Asteroid Data Hunter」アプリで分析することで、新しい小惑星を発見し、NASAに報告することでイニシアチブに協力できる。
米航空宇宙局(NASA)は3月15日(現地時間)、天体望遠鏡で撮影した画像で小惑星を発見するためのアプリのMacおよびWindows版を無料で公開した。Linux版も近く公開する予定という。こちらのページからダウンロードできる。
このアプリは、NASAと米宇宙開発企業Planetary Resourcesが昨年開催した小惑星発見支援コンテンスト「Asteroid Data Hunter」の産物。天体望遠鏡で撮影した画像を独自のアルゴリズムで解析し、未発見の惑星を特定してNASAに報告できる。
NASAによると、このアルゴリズムでは、従来より15%多くの新惑星を発見できたという。
Asteroid Data Hunterは、NASAの小惑星発見イニシアチブの一環。このイニシアチブは、地球の軌道に接近する天体(NEO)を発見・特定することで、NEOが地球に衝突する可能性を排除したり、有人宇宙船を使ってNEOを資源として活用したりすることを目的としている。
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