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Twitter、嫌がらせ被害者に捜査当局への報告データ提供を開始
嫌がらせ対策に注力するTwitterが、問題のあるツイートの報告プロセスに、報告内容のまとめを報告者にメールで送るオプションを追加した。被害者が警察などの捜査当局に相談する際の支援が目的。
米Twitterは3月17日(現地時間)、嫌がらせ対策の一環として、Twitterへの被害報告プロセスに、報告内容のまとめをメールで受信するオプションを追加したと発表した。
Twitterでは、各ツイートにある「…」メニューの「報告」から、問題があると判断したツイートを報告することができる。このプロセスで、ツイートしたユーザーのアカウント、被害を受けた本人のアカウント、攻撃の内容などを入力していく。そのプロセスの最後に、「自分の記録あるいは捜査当局への報告のために報告のコピーが必要ですか?」という質問が追加された。
ここで「報告を受信する」を選択すると、アカウントと連係させているメールアドレスに報告内容のメールが届く。
Twitterは暴力の脅しを問題視しており、必要と判断した場合は(報告に基いて)問題のアカウントを停止するなどの措置を取るが、身の危険を感じる場合は、ユーザーから直接警察などの捜査当局に相談するよう強く勧めるとしている。
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