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Microsoft、“海賊版でもWindows 10にアップデート可能”発言に補足説明
海賊版ユーザーでもWindows 10に無料でアップデートできるという発表に関し、アップデート後もそのWindowsは“非正規版”とみなされ、正規版への移行を促されるとMicrosoftが説明した。
米Microsoftが米Reutersに対し、海賊版でもWindows 10にアップデートできると語った件について、Microsoftが米Ars Technicaをはじめとする複数の米メディアに対して補足説明を行った。
これらの記事を総合すると、中国を含む世界の海賊版のユーザーは確かにWindows 10にアップデートはできるが、海賊版からアップデートされたWindows 10は“非正規の”Windowsと判定され、セキュリティアップデートなどの対象にはならないようだ。
米VentureBeatがMicrosoftから聞き出したところによると、非正規版Windows 10ユーザーに対して正規版購入を促す告知を表示するメカニズムを提供するという。
Windows 10の販売価格はまだ発表されていないが(Windows 7/8/8.1ユーザーはリリース1年以内であれば無料でアップデートできる)、価格がそれほど高くなく、非正規版からの移行方法が簡単であれば、まずは海賊版ユーザーをWindows 10にアップデートさせ、そこから移行させる戦略は有効かもしれない。
Microsoftは海賊版の無料アップデートやそのメカニズムについて、公式ブログなどでは発表していない。今夏の正式版リリースまでには何らかの説明があるだろう。
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