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ティラノサウルス幼体の全身骨格、最新の学説を元にデジタル復元 科博に7月から展示
ティラノサウルスの幼体の全身骨格を凸版印刷と国立科学博物館が世界で初めてデジタル復元した。
凸版印刷は3月24日、国立科学博物館と共同でティラノサウルスの幼体の全身骨格を世界で初めてデジタル復元したと発表した。7月にリニューアルオープンする同館で展示・公開される。
これまで発見されていないティラノサウルスの幼体の姿を最新の学説を元に復元。近縁とされるタルボサウルスの幼体の化石を3次元計測した上で、科学的な仮説を踏まえて差異を反映し、3Dプリンタで全身復元骨格を作成した。リニューアルオープンする同館の展示室に7月14日から展示される。
デジタルデータを用いてVR技術を使った可視化も行い、成体と幼体のティラノサウルスの比較など体験型学習コンテンツとしても展開していく予定だ。
凸版印刷は、印刷で培った色彩管理や画像処理、3D計測の技術を用いて文化財のデジタルアーカイブを行う技術開発を進めており、これまで「阿修羅像」「洛中洛外図屏風」「紫禁城」など国内外の文化財をスキャンしている。
監修を務めた国立科学博物館の真鍋真 地学研究部生命進化史研究グループ長は、「サイエンスを見える形にするテクノロジーのコラボレーションであるだけでなく、博物館に集う子どもや大人たちとも科学の仮説を共有する意義がある。将来ティラノサウルスの幼体の化石が発見されたら、この仮説が正しかったのかどうか検証されることになる。恐竜に興味を持った子どもたちの中から未来の恐竜学者が生まれれば」とコメントしている。
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