「gooのスマホ」、格安スマホ市場に参入 端末価格は1万円から
NTTレゾナントが「gooのスマホ」3機種を発表。端末と通信、アプリ、アフターサポートの“四位一体型”でスマホ初心者でも安心して使えるとうたう。
NTTレゾナントは4月22日、「gooのスマホ」として格安スマホ市場に参入すると発表した。端末と通信用SIMカード、アフターサポートをセットでパッケージングし、フィーチャーフォン(従来型携帯電話)からの乗り換えや2台目需要を狙う。
ポータルサイト「goo」やSIM関連商品専門ショップ「goo SimSeller」の運営で培った知見をもとに、端末と通信用SIMカード、アプリ、アフターサポートをセットに“四位一体型”で提供する。
端末は中国の端末メーカーZTEのAndroid 5.0機種をベースに開発。スマホ初心者やライトユーザー向けのリーズナブルな3G端末「g01」(グーマルイチ)、SDメモリーカードスロットや大容量バッテリー、800万画素カメラを搭載したLTE端末「g02」(グーマルニ)、オクタコアCPUを採用するハイエンドモデル「g03」(グーマルサン)の3機種で展開する。本体価格はそれぞれ、1万円、2万円、3万円(税別)。販売はWebサイトを通して行う。
「g03」のベースの「ZTE Blade S」はgoo SimSellerでは4万円台で販売されており、価格の優位性にも自信を見せる。音質や画質など機能面にもこだわり、セキュリティ面では、網膜認証によるロック解除機能が今夏追加予定だ。
通信SIMは「OCNモバイルONE 音声対応SIM」を採用。月額1600円(税別)からプランを選べる。端末のみの販売は予定していない。
プリセットアプリとして「goo milk feeder」を新たに開発した。芸能ネタを中心に、ネットで話題になっているニュースや話題をまとめて閲覧できるリーダーだ。ユーザーの興味や使い方に合わせて学んでいく仕組みの導入や、gooの他コンテンツとの連携なども視野に入れる。
スマホ初心者でも安心して使えるよう、アフターサポートも充実。端末の使い方やSNSの使い方なども電話とリモートサポートでアドバイスする。
「手のひらにポータルを」 スマホ中心に事業展開
若井昌宏社長は新事業について「コンセプトは『手のひらにポータルを』。これまでWebサイトやアプリで提供してきた知見を端末に集約していく」と話す。
事業全体を見ると、2014年度は「goo」全体のユニークブラウザ(UB)数が月間1億1000万に成長した。特に「教えて!goo」の伸びが大きく、1月の抜本的なシステム改修を機に月間6500万UBに達している。スマートフォンアプリも22日にリリースし、ユーザーの使い方の変化に対応しながらさらに伸ばしていく考えだ。
今年度は「goo防災アプリ」の機能向上と自治体などとの連携、訪日外国人向け観光サービスの実証実験、世界160カ国で利用されているアプリ開発支援キット「Developers AppKitBox」のさらなるグローバル展開――など、スマートフォンを中心としたサービス展開や技術開発に力を入れていく。
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