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Apple Watchの中国製部品に不具合 日本電産製に一本化へ──Wall Street Journal報道
「Apple Watch」がユーザーの手首を叩いて通知する「Taptic Engine」の中国製部品で不具合が発覚し、Appleがこの部品を搭載する端末の出荷を中止したとWall Street Journalが報じた。もう1社の部品メーカーである日本電産の部品には問題がないため、今後は同社が増産して対応することになるという。
米Appleが4月24日に発売した「Apple Watch」の中国製部品に不具合が見つかり、この部品を搭載する端末の出荷が中止されたと、米Wall Street Journalが29日(現地時間)、この件に詳しい筋の話として報じた。
問題が生じたのは、Appleが「Taptic Engine」と呼ぶリニアアクチュエータ。ユーザーの腕の表面を軽く叩くことで通知する機能のための部品だ。
この部品は中国AAC Technologies Holdingsと日本電産が製造しているが、Appleでの信頼性テストの結果、AAC製のものに問題が生じたという。日本電産製の部品には問題がないため、今後はほぼすべての部品を日本電産製に切り替える計画だが、同社が増産できるようになるには時間がかかると情報筋は語った。
問題のある部品を搭載した端末を出荷した兆候はないとして、Appleはリコールする計画はないという。
Appleは27日の決算発表の際、Apple Watchの供給は需要に追い付いていないが、懸命に努力していると説明していた。米調査会社によると、発売日までに予約されたApple Watch、約170万台のうち、発売週末に出荷されたのはわずか37万6000台だったという。
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