カーナビ向け定額制音楽配信、パイオニアとレコチョクが開発 ドライブ中の気分に合わせて曲を推薦
車載器向け定額制音楽ストリーミングサービス「ミュージッククルーズチャンネル」をパイオニアとレコチョクが開発した。気分や好みに合わせたチャンネルで計100万曲以上を楽しめる。
パイオニアとレコチョクは5月8日、車載器向け定額制音楽ストリーミングサービス「ミュージッククルーズチャンネル」を発表した。ドライブ中、気分や好みに合わせて100万曲以上をネットワーク経由で楽しめる。5月下旬に発売するカーナビゲーション「サイバーナビ」の新機種に搭載する。
ユーザーが曲を選ぶのではなく、チャンネル単位で選択し、一定のプレイリストを再生する。最新ヒット曲やシチュエーションに合わせたBGM、年代別ヒット曲、特定のアーティスト――など約50種類のチャンネルから選べる。
Bluetooth接続したスマートフォンを通じてストリーミング再生する仕組みで、利用にはiOS/Android向け専用アプリ(無料)のダウンロードが必要。初回使用日から1年間は無料で利用でき、その後は「replay」への有料登録(年間3000円・税別)の登録が必要だ。
「POPS」「ノリがいい」「テンポやや早い」など現在の楽曲と結びつきが強いチャンネルが自動でサジェストされ、ドライブ中の気分に合わせて“路線変更”しながらさまざまな曲を楽しめるようにした。既存のチャンネルだけでなく「明るい×パーティ×夏っぽい」など気分や時間、季節などの好きな属性を組み合わせた「マイチャンネル」を作ることもできる。
レコチョクが他企業製品・サービスとのコラボを目指して展開するストリーミングサービス「replay」を元に、パイオニアが車載器メーカーとしてのノウハウを用いて、ドライブ向きの属性を付与する楽曲解析とレコメンド技術などを独自に加えた。
パイオニアの大舘諭執行役員は「CDやスマートフォンに保存されている楽曲にとどまらず、車内を常に新たな音楽に出合える環境とすることで、ドライブの時間をより楽しく価値あるものにできれば」と狙いを話している。
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