ミクシィの今期、「モンスト」効果続き売上高・利益とも大幅拡大へ
モンスト効果が続き、ミクシィの今期は売上高が63.8%増の1850億円、営業益は51.8%増の800億円になる見通しだ。
ミクシィは5月12日、2016年3月期の連結売上高は前期比63.8%増の1850億円、営業利益は51.8%増の800億円になる見通しだと発表した。「モンスターストライク」効果が続いているためで、国内ソーシャルゲーム企業でトップクラスに躍り出ることになる。
2015年3月期の連結決算は、売上高が前期比9.3倍の1129億円、営業利益が110倍の526億円となり、最終損益は前期の2億2700万円の赤字から329億円の黒字へと劇的に転換。世界2500万ユーザーを抱えるモンストを含むエンターテインメント事業で売上高1022億円・営業利益531億円を稼ぎ出した。
「パズル&ドラゴンズ」を展開するガンホー・オンライン・エンターテイメントの2014年12月期の売上高は1730億円、営業利益は942億円だった。今期の予想は公開していないが、1〜3月期は売上高が前年同期比10.6%減の446億円、営業利益が17.7%減の236億円にとどまっており、ミクシィの通期業績がガンホーを上回る可能性もある。
一方、ディー・エヌ・エー(DeNA)が同日発表した15年3月期の連結決算(IFRS)は、売上収益が21.5%減の1424億円、営業利益が53.4%減の247億円にとどまった。既存タイトルの落ち込みをネイティブアプリがカバーするまでに至っておらず、仮想通貨(モバコイン)消費高は23%減の1490億円に落ち込んだ。
またIFRS上、減損損失は認識しなかったが海外子会社について収益性の低下などから合計551億円の評価損を計上した。
4〜6月期は売上収益は前年同期から5.3%増の377億円を見込むものの、営業利益は51.3%減の34億円にとどまると予想している。
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