格安SIM、シェアトップは「OCNモバイルONE」 通信満足度は「IIJ mio」 ICT総研調査
ICT総研がまとめた「格安SIM」市場動向調査によると、ユーザーシェアトップは「OCNモバイルONE」、通信品質満足度トップは「IIJ mio」という結果だった。
ICT総研はこのほど、MVNO事業者による「格安SIM」の市場動向調査の結果をまとめた。ユーザーシェアトップはNTTコミュニケーションズの「OCNモバイルONE」、通信品質満足度トップはインターネットイニシアティブの「IIJ mio」という結果だ。
5月9〜10日にかけ、格安SIMを挿入したスマートフォン利用者726人にWebアンケートで調査した。
ユーザーシェア(実契約者数シェアではなく調査対象者内の出現率)トップは「OCNモバイルONE」(17.3%)、2位は「IIJ mio」(13.1%)、3位はビッグローブの「BIGLOBE LTE・3G」(8.8%)、4位は日本通信の「b-mobile」(6.7%)となった。上位4位の合計シェアは46.6%を半数近く。「MVNO市場への参入が早く、もともとネットワーク運営に定評のあるISP事業者の利用者シェアが高い結果となった」同社はみている。
ユーザーに通信品質の満足度を聞き、100点満点で換算(「満足している」=100点、「どちらかといえば満足」=66.6点、「どちらかと言えば不満」=33.3点、「不満である」=0点)したところ、全体の平均は64.5ポイント。事業者別では「IIJ mio」(71.5ポイント)が最も高く、次点が「OCNモバイルONE」(70.0ポイント)、3位が「BIGLOBE LTE・3G」、ソネットの「So-net PLAY SIM」(ともに66.6ポイント)となった。
月額料金への満足度は平均72.1ポイントと高く、同社が別に行っている携帯電話や固定ネット回線などの満足度調査と比較しても非常に高い数値となった。事業者別トップは「OCNモバイルONE」(74.6ポイント)、2位は「So-net PLAY SIM」(73.3ポイント)、3位は「BIGLOBE LTE・3G」(72.9ポイント)だった。
総務省によると、2014年末時点のMVNO契約数市場規模は892万。15年末に22.8%増の1096万契約に拡大すると、同社は推計している。うち格安SIMの契約数は14年末時点で241万契約とみており、15年末には25.7%増の303万契約に拡大すると見込んでいる。
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