Google傘下のWaze、相乗り通勤サービス「RideWith」のテストを開始
Google傘下のWazeが、ユーザー同士の相乗り通勤をコーディネートするサービス「RideWith」のテストをイスラエルでスタートした。通勤先が近いドライバーと同乗者をマッチングする。ドライバーはガソリン代など最低限の料金をアプリ経由で得られる。
米Google傘下のソーシャルナビゲーション企業、イスラエルWazeは6月6日(現地時間)、ユーザー同士のカープール(相乗り通勤)サービス「RideWith」のテストを開始すると発表した。
まずはテルアビブの都市圏、グッシュ・ダンで通勤ラッシュの時間帯(1日1往復)にのみ利用できるようにする。参加したいWazeユーザーはドライバー向けのRideWithアプリあるいは同乗者向けのWazeアプリをダウンロードしてエントリーする。現在はAndroidアプリのみだが、近くiPhoneアプリもリリースする計画という。
相乗りできるのは1ドライバーにつき1人のみ。ドライバーはアプリで計算するガソリン代や車の損傷代を同乗者に請求できる。料金はアプリを通じてやりとりする。このサービスの目的はあくまでラッシュの軽減とエネルギー消費の削減なので、ドライバーが儲かるようにはなっていない。
ドライバーと同乗者のマッチングはWazeアプリとGoogleのサービスの個人情報でWaze側が行う。同乗者はアプリ上でドライバーのプロフィールを確認できるようになっている。
Googleは開発中の自動運転車でUberと競合する配車サービスを準備していると報じられたが、RideWithは配車サービスにするつもりはないようだ。
一方、Uberは3月に日本で相乗りサービスのテストを実施した(既に終了)。国土交通省はこのサービスについて、無許可の自動車を使ってタクシー営業する「白タク」行為を禁止する道路運送法に違反する可能性があるとした。
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