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KADOKAWA・DWANGO、通信制高校設立へ 「ネットの高校」来春開校 ラノベ作家やクリエイターが課外授業
KADOKAWA・DWANGOが通信制高校の来春開校を目指している。「デジタルネイティブ時代の子どもたち」向けに、ネットを活用したIT教育などを行うという。
KADOKAWA・DWANGOは7月9日、高校設立に向けた準備を開始したと発表した。既に沖縄県に通信制高校の計画書を提出しており、来春に「ネットの新しい高校」の開校を目指す。両社のエンターテインメントとITを活用し、「デジタルネイティブ時代の子どもたち」向けに運営するという。
沖縄県には単位制による通信制高校(広域)の計画書を提出し、現在審査中。来年初春に双方向の学習Webサービスをスタートし、同年春の開校を計画している。
「ネットの普及で仕事の効率化が進み、求められている人材は変わっているが、教育システムや教育方針は高度成長期から変わっていない」と同社は指摘。「ネットの高校」では「未来を担う生徒が自由にやりたいことを見つけ、得意分野を伸ばせる環境」を作り、動画を活用した時間や場所を問わない学習や、双方向性をそなえた学習プラットフォームを提供するという。
全国の自治体と連携し、さまざまな職種での職業体験も実施。若手の人材が不足する地方とのマッチングも図るという。また「社会で即戦力となる授業」として、IT教育のほか、有名ライトノベル作家やゲームクリエイター、デザイナー、経営者ら各業界で活躍するプロによる課外授業も行う。課外授業は、同社グループ傘下で各種学校を運営するバンタンと共同で展開する。
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