ニュース
寝たまま何も装着せずに脈拍や呼吸を測定できる「スマートベッド」 パラマウントが発売へ
ベッドに寝ている患者の脈拍数・呼吸数を非装着で連続測定でき、ナースステーションなどの端末に配信できる「スマートベッドシステム」をパラマウントベッドが開発した。
パラマウントベッドは、ベッドに寝ている患者の脈拍数・呼吸数を非装着で連続測定でき、ナースステーションなどの端末に配信できる「スマートベッドシステム」を開発した。医療現場や在宅介護での活用を想定。医療機関向け製品第1弾の受注を2016年の春に開始する。
独自のセンサーにより、ベッド上に寝た状態のまま体に何も装着することなく脈拍数や呼吸数、睡眠・覚醒などの状態を連続測定・検知し、ベッドサイド端末に表示したり、ナースステーションの端末や携帯端末、電子カルテなどに情報を配信できる。
体温や血圧などは通信機能付き測定機器で測定し、受信端末にかざせば、システムで読み込むことも可能。生体情報の変化を自動的に分析し、異常のある場合にアラームを発信する機能も備えた。
測定データはナースステーション端末などにリアルタイムに配信できるため、病棟全体の状況をナースステーションから把握でき、患者の容体変化を遠隔でもいち早く察知できるとしている。また、手作業で行われていた看護記録の入力業務も大幅に軽減でき、看護業務の省力化・正確性の向上などにつながるとしている。
同システムのプロトタイプは、7月15日から開かれている「国際モダンホスピタルショウ2015」(東京ビッグサイト)に出展する。
関連記事
- Google、医療専用リストバンドを開発中──Bloomberg報道
Googleの“ムーンショット工場”「Google X」の生体研究プロジェクトチームが、患者の詳細な生体情報や環境情報を監視できる医療機関向けの専用リストバンドを開発中であると、チームを統括するアンドリュー・コンラッド博士がBloombergに語った。 - 3Dプリンタで臓器の立体模型作成、価格は従来の3分の1 DNPと筑波大が技術開発
従来の約3分の1の価格で作成でき、血管などの内部構造が視認しやすい臓器の立体模型を3Dプリンタで作製する手法をDNPと筑波大が共同開発した。 - “お姫様だっこ”も可能 人と“柔らかく接する”ロボット「ROBEAR」理研が開発 介護向けに
ベッドからの抱き上げなど、人との柔らかな接触と大きな力が必要とされる動きをロボットで実現するための研究用プラットフォーム「ROBEAR」を理研が開発した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.