4インチディスプレイを採用する“iPhone 6c”が登場するとうわさされてきたが、米Appleはこの計画を取りやめたようだという。アナリストの指摘としてBusiness Insiderが報じている。
投資マネジメントサービスなどを手がけるCowen and Companyのアナリスト、ティモシー・アルクリ氏によると、今年1〜3月のサプライチェーン筋の動きから、Appleは確かに4インチモデルの準備を進めていたとみている。だが最近になって、6cの痕跡は消え去っていることが分かったという。
アルクリ氏は、Appleが6cの計画を取りやめた理由の1つを「iPhone 6がとてもよく売れているから」だと推測している。これまでの例から、今秋とみられる新iPhoneの登場後もiPhone 6は値下げした上で併売される見通しで、「値下げされたiPhone 6と“6c”で需要を食い合う必要があるだろうか」というわけだ。
日本でiPhone 5cが販売された際も、割賦販売による携帯電話事業者の割り引きのおかげでiPhone 5sに比べた割安感がなかったため、結果的にスペックで劣る5cがいまいち売れなかった──ということもあった。“6c”が登場してもAppleが大安売りに走るとは考えにくく、ポジション的に微妙なのは否めない。手に収まりのいい4インチモデルを待望する声は根強いが……。
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