ガンホー2Q、2割減益 「パズドラ」課金率低下 マルチプレイ実装で回復目指す
ガンホーの1〜6月期連結業績は、パズドラの課金率低下で2割の減益。年末に向けてマルチプレイ機能の実装などでテコ入れするという。
ガンホー・オンライン・エンターテイメントが7月29日に発表した1〜6月期(第2四半期)連結業績は、「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)の課金率・ARPU(顧客単価)の低下が響き、営業利益が前年同期比22.9%減の414億円にとどまった。
売上高は12.7%減の823億円、経常利益は21.3%減の415億円、純利益は18.0%減の263億円と、それぞれ2けたのマイナス。決算説明会で森下一喜社長は「減収は一時的なもの」と説明し、年末に向けてマルチプレイ機能を実装するなどしてテコ入れを行うと話した。
森下社長はオンラインゲームの運営を登山に例え、「売り上げに山が出る」と説明。プレイヤーは積極的に遊んだ(山を登った)後、既存の機能を遊び尽くすと“アップデート待ち”となり、登山で言う休憩に入るという。パズドラは14年7〜9月期にも売り上げが落ちたタイミングがあり、その後のアップデートで回復した。15年4〜6月期も“アップデート待ち”で、休憩のタイミングだという。
アップデート待ちにより売り上げが落ちた一方で、月間アクティブユーザーは「微減だが高水準」と説明。アクティブユーザーが維持できていれば、“休憩中”のユーザーがアップデートを機に積極的にプレイを始め、課金率やARPUが回復するとみている。
今後は、プレイヤー同士が競い合うランキングを実装した「ランキングダンジョン」や、2人で交互にプレイする「マルチ協力プレイ」、マルチプレイ専用ダンジョンなどを投入。新モンスターも追加し、購買意欲を高めていくという。テレビCMでアップデート告知し、休眠ユーザーへの働きかけも行う。
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