「まったくの事実無根」 東京五輪エンブレムのデザイナーが会見、盗用疑惑を強く否定 書体など詳細も説明（4/4 ページ）

「まったくの事実無根だ」――東京五輪のエンブレムを作成したデザイナーの佐野研二郎さんが記者会見を行い、デザインの盗用疑惑を改めて否定した。

[岡田有花，ITmedia]

　「どのデザインにも非常に時間をかけるし、自分の子どものように育てている。いろんなものに影響されることは、クリエイティブには必ずあると思うが、クリエイティブとしてそういうも（パクり）に絶対してはいけないと定義を持ってやっている。その誇りは忘れないでやりたいと思っている」

　

　デザインの制作にあたり、「世界中の印刷物や過去のロゴをすべて調べるなど不可能」だと佐野さん。今回は、組織委員会が世界中の商標調査を行って問題ないと判断したため、「まったく問題ないと思った」という。実際、ベルギーの劇場のロゴは商標登録されておらず、調査に引っかからなかったという。今後のエンブレムの使用についても「まったく問題ない」（組織委員会マーケティング局長の槙英俊氏）としている。

Twitter、Facebookは騒動前に退会していた

　佐野さんのFacebookとTwitterアカウントは閉鎖されており、「この騒動を受けて閉鎖したのでは」とネットの一部でささやかれていたが、「TwitterとFacebookは（騒動前の）5月で閉じた。仕事でバタバタしていたのと、普段から見てしまうので、一度距離を置いてみようと思った」と説明する。

　佐野さんが過去に使っていた「@MR_DESIGN_twit」は何者かが運用しているようだが、「わたしやわたしの会社の人間がやっているのではないく、いわゆる乗っ取りにあった。Twitterに削除申請している」と説明。アカウントは現在、非公開設定になっている。