ニュース
人気Twitterアプリ開発者が「サードパーティー制限に疲れたから」とTwitter入り
Twitterの非公式アプリ「Falcon Pro」の開発者が、「(Twitterによる)サードパーティー制限に疲れた。APIを完全に使える公式アプリを開発したい」とツイートし、Twitterに入社すると発表した。
「(Twitterによる)サードパーティー制限に疲れた。APIを完全に使えて、モダンなユーザーインタフェース(UI)を採用したキラー公式アプリを作りたい」──。人気の非公式Twitterアプリを提供する開発者、ヨアキム・バージェス氏が自身のTwitterで8月7日にこうツイートし、米Twitterに入社したと発表した。
同氏は人気のAndroid版Twitterアプリ「Falcon Pro」の開発者。Falcon Proは米Googleのマテリアルデザインを採用した洗練されたデザインと独自のスライドメニューが特徴だ。
同氏が言う「サードパーティー制限」とは、Twitter APIに設けられているアクセス数の上限を指す。サードパーティーアプリは、この上限に達すると新たなユーザーを追加できなくなる。
同氏はまず「みんな、大ニュースだよ。やっと正式発表だ。僕はTwitterのAndroid UIチームに参加する!」とツイートし、8月17日から働くと説明した。
アプリの公式Twitterでも、「Twitterの公式Androidアプリを最良のTwitterアプリにするためにベストを尽くす」とツイートした。
また、別のツイートで、Falcon Proの開発も継続すると説明した。大企業にありがちな決定の遅さにわずらわされずに新しい体験をテストするための場にするつもりという。
関連記事
- Twitter、61%増益だがMAUの伸びは鈍く「価値伝達の方法を改善する」とジャック・ドーシー暫定CEO
Twitterの4〜6月期決算は売上高は61%増で純損失は6%縮小したが、MAUの伸びは鈍化しており、6月に暫定CEOに就任した共同創業者のジャック・ドーシー氏は「オーディエンスの成長には満足していない」と語った。 - Twitterのディック・コストロCEOが7月1日付で辞任へ
ここ数四半期、MAUの伸びが鈍化しているTwitterのディック・コストロCEOが辞任を発表した。後任が決まるまで、創業者で現会長、SquareのCEOでもあるジャック・ドーシー氏が暫定CEOを務める。 - Twitter、急成長中のサードパーティーアプリMeerKatを制限 競合買収後に
Twitterが、急成長しているサードパーティー製ライブストリーミングアプリ「MeerKat」のTwitterのソーシャルグラフへのアクセスを遮断した。Twitterは1月末にMeerKatと競合するPeriscopeを買収しており、MeerKatが開発者ポリシーに抵触すると判断したようだ。 - Twitter APIの変更 人気クライアント開発者が「パニックにならないで」
TwitterがAPIとガイドラインを厳格化したことについて、クライアントアプリTweetbotの開発者は、ユーザー数制限がエコシステムに与える影響は小さくないが、Tweetbotの現行ユーザーへの影響はほとんどないと語った。 - Twitter、開発者向けガイドラインとAPI変更について説明 ユーザー数制限など厳しい内容
Twitterが、6月末に予告したAPI利用ガイドラインの厳格化について説明した。ツイート表示の“ガイドライン”は要厳守の“要件”になり、クライアントアプリが擁することのできるユーザー数は10万人まで(例外あり)になる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.