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キヤノン、色収差補正効果が高い「BRレンズ」開発 青色を大きく屈折
色収差を高水準に補正するという「BRレンズ」をキヤノンが開発。第1弾として「EF35mm F1.4L II USM」に採用する。
キヤノンは8月27日、レンズの色収差を高水準に補正するという新光学素子「BR」を開発し、第1弾として「EF35mm F1.4L II USM」(税別28万5000円)を10月中旬に発売すると発表した。
BRは「Blue Spectrum Refractive」の略。波長が短い青色の光を大きく屈折させる異常分散特性を持ち、「極めて高水準の色収差補正が可能」という。
「EF35mm F1.4L II USM」は、BR光学素子を凹凸のガラスレンズで挟み合わせた複合レンズ「BRレンズ」を採用し、優れた色収差補正効果があるという。
自然光には多くの波長成分が含まれているが、レンズを通過する際の屈折率は波長によって異なるため、1点には結像せず、光のずれが色にじみとして画像に現れる。この色収差を補正するためにさまざまなレンズが開発されているが、青色の補正は特に難しかったという。
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