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不倫サイトのCEOが辞任──「攻撃への対処を続ける」と幹部チーム
会員情報の漏えいで自殺者まで出ているカナダの不倫奨励SNSサイト「アシュレイ・マディソン」を運営するAvid Life MediaのCEOが辞任した。同社はサービスを継続するとしている。
ハッキング被害に遭った不倫SNSサイトAshleyMadisonの親会社であるカナダAvid Life Mediaは8月28日(現地時間)、創業者のノエル・ビーダーマンCEOが同日辞任したと発表した。
新CEOが決まるまで、企業は幹部チームが経営する。同社は発表文で「この決定は同社にとって最善であり、サービスの会員および従業員のサポート継続を可能にする」と説明する。
AshleyMadisonは7月にハッキングされ、攻撃者からサイトを閉鎖しなければ会員の個人情報を暴露すると脅迫された。同サイトには攻撃に遭った時点で3700万人の会員がいたとされている。この事件に関連し、Reutersによると、少なくとも2人の自殺者が出ており、不貞行為がばれるのを阻止しようと必死な会員を狙った詐欺やゆすりといった2次的犯罪も発生しているという。
同社は発表文で、現在会員のプライバシーへの攻撃に積極的に対処しており、「今後も世界中の会員にわれわれのユニークなサービスを提供していく」としている。
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「Webサイトを閉鎖しなければ、全顧客の秘密の性的指向や関連するクレジットカード決済情報、実名、住所、勤務先などの情報を公表する」と脅しているという。
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