Apple、米有料動画ストリーミング視聴端末ランキングで圧倒的首位──Adobe Systems調べ:新Apple TV登場でさらに伸びるか
有料動画ストリーミングサービスの米国での利用で最も使われている端末はAppleのiPadで、iPhoneやApple TV、Macも合わせると、Appleの端末が全体の6割以上を占めることがAdobe Systemsの調査で明らかになった。うわさの新Apple TVが登場すれば、さらにシェアが伸びそうだ。
米Adobe Systemsは9月4日(現地時間)、米国における有料動画ストリーミングサービスに関する調査結果を発表した。
Adobeは、CATV企業などがインターネットで有料で提供する動画ストリーミングサービスを「TV Everywhere」と名付け、2014年第2四半期〜2015年第2四半期の、米国での1590億件の動画ストリーミング(YouTubeなどでの無料動画ストリーミングを含む)および、14億9000万件の有料動画ストリーミングのデータに基いて調査した。
有料動画ストリーミングは前年比で63%増加した。米Appleの「Apple TV」や米Rokuの「Roku」などのSTB(セットトップボックス)経由の視聴は110%増加した。
ストリーミングに使う端末の2015年第2四半期のシェアをみると、最も多いのはiPadの22.3%で、2位はPCの18.3%だが、iPhoneが18.2%、Apple TVが12.8%と、Appleの端末が圧倒的に多い。MacやiPodも合わせると、Appleの端末のシェアは61.9%になる。
Apple TVはこの3年半アップグレードしていないにもかかわらず、シェアが徐々に増加している。うわさ通り9月9日のイベントで次世代「Apple TV」が登場し、さらに来年とみられるAppleの独自動画ストリーミングサービスがスタートすれば、Appleのこの市場での存在感はさらに増すことになりそうだ。
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