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国勢調査のパスワード入り用紙、無防備に郵便受けに? 総務省「調査員の指導、行き届かなかったかも」(2/2 ページ)
初めて全国的にネット回答が採り入れられた今年の国勢調査。回答用のパスワード入りの紙が、無防備に郵便受けに入れられている場合があるとネットユーザーが指摘しており、総務省は「指導の徹底が行き届かなかったかもしれない」と話している。
一方で、回答用のID・初期パスワードには個人情報は含まれておらず、第三者に渡っても、個人情報などが漏れる心配はないという。
ネット回答する際は、IDと初期パスワードでログインし、世帯人数や氏名、住所、電話番号などを回答し、パスワードを再設定した上で内容を送信する――という流れ。パスワードが再設定されると初期パスワードではログインできなくなるため、回答済みの世帯の初期パスワードを持っていても、回答内容を閲覧したり、改ざんすることはできない。
ただ、回答前の世帯のIDと初期パスワードを盗み取った第三者が、その世帯員になりすまして情報を入力し、パスワードを再設定して情報を送信してしまう――というリスクはある。その場合、初期パスワードが使えなくなってしまい、本来の世帯員がログインできなくなってしまう。もしそういった事態が起きた場合は統計局に連絡すれば、調査して対応するという。
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