格安SIM「mineo」、au/ドコモのマルチキャリア対応「arrows M02」投入 au VoLTE対応SIMも
格安SIMサービス「mineo」がauとドコモの両回線で使えるスマートフォン「arrows M02」を11月に発売する。
ケイ・オプティコムは10月6日、MVNOサービス「mineo」(マイネオ)の新端末として、auとドコモの両回線で使えるマルチキャリア対応スマートフォン「arrows M02」(富士通)を11月19日に発売すると発表した。VoLTE対応SIMも発売し、夏モデルの最新端末も利用できることをアピールする。
同社はNTTドコモの回線を利用した「ドコモプラン」を9月にスタート。従来の「auプラン」と合わせ、ユーザーが端末やエリアに合わせて最適な回線を選べる「マルチキャリアMVNO」をうたっている。「複数回線割」「家族割」など、複数契約を後押しする施策も展開している。
新プランによるユーザーの伸びは好調で、総契約数は10月4日時点で12万件を突破。この1カ月で約3万件が増えており、うちドコモプランは2万件。サービス開始初日だけで約5000件の申し込みがあったという。
arrows M02は、マルチキャリアの利点を生かし、au/ドコモどちらでも使える新端末だ。Android 5.0をベースに、5インチの有機ELディスプレイやおサイフケータイ機能を備える。カラーはブラックとホワイトに加え、MVNOユーザーに女性を増やしたいという狙いから、mineo限定カラーとしてピンクもラインアップ。au回線の場合、mineo初となるVoLTEにも対応する。価格は11月に発表する。
新端末発表に合わせ、「au VoLTE対応SIM」も発売する。2015年夏モデル「Xperia Z4 SOV31」「Galaxy S6 edge SCV31」など、au VoLTE対応かつSIMロック解除可能な端末が対象となる。既存ユーザーは2000円で対応SIMに交換できる。
iOS 8搭載iPhoneではau回線が利用できない“原因不明”のトラブルがアナウンスされていたが、今回の発表会ではau版、ドコモ版、SIMフリー版いずれの端末でも使えるという動作確認結果を発表。iPhone 6s/6s Plusも問題なく利用できるようだ。
モバイル事業戦略グループの津田和佳グループマネージャーは「3キャリアのほぼ全ての端末がmineoで使えるようになったことをアピールし、MVNO自体を利用するハードルも下げていきたい」と話し、さらなるユーザー拡大を目指す姿勢を見せた。
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