Cygames、「マジック:ザ・ギャザリング」プロ選手のスポンサーに e-Sportsの地位向上へ
スマホゲームメーカーのCygamesが、カードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」のプロプレイヤーとスポンサー契約を結んだ。プレイヤーを支援することでゲーム全体業界を盛り上げる「環境作りの第一歩」と意気込む。
スマートフォン向けのゲーム事業を展開するCygamesは10月13日、トレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」のプロプレイヤーとスポンサー契約を締結したと発表した。
「マジック:ザ・ギャザリング」(以下「マジック」)は、1993年にアメリカで発売された世界初のトレーディングカードゲームで、70カ国以上で2000万人超がプレイしている。国内大会「グランプリ」(賞金総額3万5000ドル以上)、世界大会「プロツアー」(賞金総額25万ドル以上)――など、成績上位者には賞金が支払われ、プロプレイヤーを目指せる仕組みが整っていることも特徴だ。
同社と契約を結んだのは、国内外の大会で好成績を収める市川ユウキさん、覚前輝也さん、山本賢太郎さんの3名で、今後プロチーム「Team Cygames」として活動する。
自身も「マジック」好きというCygamesの木村唯人常務取締役は「(世界では)e-Sportsが流行り、プロプレイヤーが生活できるレベルになっている中で、Cygamesもゲーム業界のプレイヤー側に貢献したいと思った」とスポンサードを決めた理由を話す。同社の主軸であるソーシャルゲーム事業の枠にとらわれず、ゲーム業界全体の継続した発展を目指し、プロプレイヤーが活躍できる土壌を育んでいきたいと言う。
「他のゲームと比べて、日本人がこれだけ強く世界と戦えるレベルなのも注目すべき点。Cygamesがスポンサーに入ることで、他の会社も入ってくるんじゃないかと期待している。まずは環境作りの第一歩として始めようと思う」(木村常務)
プロプレイヤーの市川さんは「プロ契約はカードゲーム業界だけで完結してはだめで、外からお金を持って来ないと業界全体が発展しない。外部からのスポンサードという流れを作りたくて、この話を受けた」とコメント。「他のスポンサーもどんどん後に続けばプロプレイヤーに声をかける流れも生まれるだろうし、スマホゲームのユーザーから『マジック』の認知度が上がったり、その逆もあって、双方にメリットが発生するのが一番だと思う」(市川さん)
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