NECはこのほど、人間の腕を仮想キーボード化する新技術「ARmKeypad」を開発したと発表した。眼鏡型端末と腕時計型端末を組み合わせてAR(拡張現実)により実現しており、作業時のハンズフリー化を実現できるという。
眼鏡と腕時計の2つのウェアラブル機器と連携させる認識技術を開発。腕の部分に仮想キーボードが表示され、あたかも腕にキーボードや入力ボタンを装着している感覚でタッチ入力が可能という。
手元を見ることで仮想キーボードが出現して操作できるため、ハードウェアと異なりデバイスを取り出す作業が不要で、作業を中断する必要がない。またキーレイアウトが自由に変更できたり、腕へのタッチ(振動)で入力を判別するため、接触・非接触を区別して検出できる上、作業者自身がタッチを確認できる利点もあるとしている。
メンテナンスや整備の現場で眼鏡型端末を使う動きが進んでいるが、データなどの入力方法には課題があった。腕の仮想キーボード化は、音声認識方式と比べ騒音があるところでも利用しやすく、ジェスチャー操作より確実に入力できるメリットがあるとして、ハンズフリー作業が必要な分野の効率化に貢献するとしている。
新技術は、同社グループのイベント「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2015」(11月12〜13日、東京国際フォーラム)に出展する。
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