Webブラウザや電子書籍の“縦書き”普及を進める「縦書きWeb普及委員会」は11月12日、優れた縦書きのWebデザインを選考する「縦書きWebデザインアワード」の開催を発表した。来年1月〜2月に作品を募る。
文字の縦書き/横書きを指定するCSSモジュール「CSS Writing Modes Level 3」を利用し、(1)表現的に優れた実用性が高い作品、(2)Webの新たな可能性を見せてくれる作品を募集する。個人・チーム単位であれば誰でも応募でき、新しく制作したWebサイトだけでなく、既存の横書きWebサイト、企業や学校のサイトを縦書きにリデザインした作品でもよい。
素材を問わずWebコンテンツを募る「自由部門」、主催側が提示したテキストや画像を縦書き化する「課題部門」、高校生以下を特別枠で審査する「高校生以下の部」を設ける。自由部門、課題部門では最優秀賞と優秀賞を選び、賞金や副賞も用意するという。
主催の縦書きWeb普及委員会は、日本語特有の縦書きをWebの世界に広める活動を展開。国際標準化団体「W3C」に要請し、Internet ExplorerやGoogle Chromeなどの縦書き表示の実現に貢献したという。
同委員会では、アワードの開催で「縦書き利用のさらなる普及・促進を図り、Webデザインや表現を多彩にしたい」としている。
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