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Mozilla Foundation、2014年の売り上げは前年比4.9%増の3億3000万ドル
Mozilla Foundationが2014年の財務報告書を開示した。売り上げの大半はGoogleや米Yahoo!とのFirefoxでの検索エンジン提携による。Mozillaは2014年11月、主な提携先をGoogleからYahoo!に乗り換えた。
Mozilla Foundationは11月25日(現地時間)、2014年の収支を報告した。
同年の売上高は3億2958万ドルで、前年から4.9%増加した。売上高の約9割はこれまで同様、Firefoxに検索エンジンを組み込む提携によるもの。Mozillaは2014年11月、それまで米Googleと締結していた10年契約を更新せずに、米Yahoo!を米国におけるデフォルト検索エンジンとする5年契約を締結した。
Yahoo!はGoogleやMicrosoft、Yandexのように自社のWebブラウザを持っていない。
Mozillaは「Mozillaの主な売り上げは、Firefox製品の検索と商業機能によるものだ。Yahoo!、(米Microsoftの)Bing、ロシアYandex、中国Baidu、米Amazon、米eBayなどが検索パートナーだ」としている。2014年11月まではGoogleとの提携が生きているはずだが、Googleについては触れていない。Mozillaは、今後もパートナーを増やすよう交渉を続けるという。
同年のコストは前年比7.6%増の3億17849万ドル。その大半をソフトウェア開発費が占める。Mozillaは2014年、Android版Firefoxに注力し、iOS版の開発にも着手した。
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