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Microsoft、企業向け「Office 365」に1万人まで参加できる仮想ミーティング機能を追加
Microsoftが「Office 365 Enterprise」のコミュニケーションツール「Skype for Business」の新機能として、Webブラウザやモバイル端末から最高1万人が参加できる「Skype Meeting Broadcast」などを発表した。
米Microsoftは11月30日(現地時間)、「Office 365 Enterprise」のコミュニケーションツール「Skype for Business」の新機能を発表した。12月1日から提供する「Office 365 E5」で使えるようになる。
Skype for Businessは、同社が4月にそれまでの「Microsoft Lync」に代わる企業向けコミュニケーションツールとして発表した。コンテンツ共有や電話機能などのLyncの従来の機能と、コールモニターなどのSkypeの機能が使え、Officeとシームレスに連係する。
主な新機能は以下の4つ。
- PSTN Conferencing:一般の電話からSkypeでの会議に参加する機能
- Skype Meeting Broadcast:Webブラウザやモバイル端末から最高1万人が参加できる仮想ミーティング機能
- Cloud PBX:PBX(内線電話交換機)をOffice 365のクラウドに移行する機能
- PSTN Calling:Microsoftが管理する電話番号プラン。まずは米国で提供する
Office 365 E5はSkype関連の新機能以外にも、従業員が自分の作業時間や誰と作業したかを解析できるダッシュボード「Delve Analytics」やセキュリティツール「Customer Lockbox」などを備える。
E5の米国での価格は、米VentureBeatsによるとユーザー1人当たり月額22ドル(年額264ドル)だ。
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