現実世界を舞台にした位置情報ゲーム「Ingress」を運営する米Nianticは12月3日、初の現地法人として「株式会社ナイアンティック」を日本に設立したと発表した。世界トップレベルのゲーム市場規模を持つ日本で、Ingressだけでなく地図情報を活用したAR(拡張現実)プラットフォームビジネス展開をさらに広げる狙いだ。
これまでも日本企業との取り組みは多く、任天堂とタッグを組んだ、現実世界と連動してポケモンを探すスマホゲーム「Pokemon GO」は来年リリースを控える。コンビニや銀行、書店などと連携し、リアル店舗がIngressのポータルとなっているケースもある。
Nianticは2011年にGoogleの社内スタートアップとしてスタートし、Ingressが世界1300万ダウンロードを超える人気ゲームに成長。Google、ポケモングループ、任天堂から出資を受け、8月に独立した。
ナイアンティックの代表取締役社長にはGoogle出身の村井説人さんが就任する。
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