Apple、プログラミング言語「Swift 2.0」をオープンソース化し、Swift.orgを開設
Appleが、昨年リリースしたプログラミング言語「Swift」のバージョン2.0を予告通りオープンソースでリリースし、コミュニティーサイト「Swift.org」を開設した。GitHubからコンパイラ、デバッガ、標準ライブラリ、パッケージ管理ツールなどをダウンロードできる。
米Appleは12月3日(現地時間)、予告通りプログラミング言語「Swift」のバージョン2.0をオープンソースでリリースした。Apache 2.0ライセンスの下、GitHubで公開されている。
Mac OS XおよびLinuxで稼働するSwiftのコンパイラ、デバッガ、標準ライブラリなどの他、パッケージ管理ツール「Swift Package Manager」がリリースされた。
同社はまた、Swiftのコミュニティーのためのポータルサイト「Swift.org」も開設した。告知用の公式ブログ、メーリングリスト、バグ追跡ページなどで構成される。
Swiftは、Appleが昨年6月に発表したCocoaおよびCocoa Touch向けに設計された新しいプログラミング言語。iOS(iPhone/iPad)、OS X(Mac)、watchOS(Apple Watch)、tvOS(Apple TV)向けのアプリを開発できる。LinkedIn、Yahoo Weather、Hipmunk、ClearなどのアプリがSwiftで開発されているという。
現在はサポートするのはAppleのOSとLinuxだけだが、Appleはサードパーティー開発者とともにさらに多くのプラットフォーム(AndroidやWindowsなど)をサポートできるようになることが待ち切れない、としている。
なお、Appleの公式アプリストアに登録するアプリは、有償のApple Developer Programに登録し、安定版のSwiftを使って開発する必要がある。
関連記事
- Apple、プログラミング言語「Swift 2.0」をオープンソースに
AppleがiOS、OS X、watchOS向けアプリのための開発言語「Swift 2.0」を発表した。今秋にLinuxにも対応し、オープンソースでリリースする。 - Appleの「Swift」、開発者に最も愛される言語に──Stack Overflow調査で
開発者ナレッジコミュニティーのStack Overflowの恒例開発者調査で、昨年Appleがリリースした「Swift」が最も愛されるプログラミング言語のトップになった。4位にはGoogleの「Go」がランクインしている。 - Appleがプログラミング言語「Swift」の公式ブログを開設 Xcode βを無料提供
Appleが、iOSおよびOS X向けアプリ開発のための新プログラミング言語「Swift」の公式ブログをスタートし、「Xcode 6 beta」の無償提供を発表した。無料のApple Developerに登録すれば誰でもダウンロードできる。 - Apple、新プログラミング言語「Swift」リリース
「Swift」は、iOSおよびOS Xアプリ開発のための新プログラミング言語。Objective-Cのコードと併存するので、既存のアプリのSwiftでのアップデートも可能だ。 - Apple、iPhoneで医療研究に貢献できる「ResearchKit」を発表
医療研究期間はResearchKitで開発したiPhoneアプリを通して多数のユーザーから研究に必要なデータを収集できる。まずは米国のApp Storeで、ぜんそく、パーキンソン病、糖尿病、乳がん、心疾患の研究に協力できるアプリが公開された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.