GoogleとFord、CES 2016で自動運転車の合弁会社を発表か
Googleと米自動車大手のFordが、自動運転車の合弁会社の立ち上げを2016年1月6日から開催のCES 2016で発表すると、米Yahoo!が報じた。
米Googleと米Ford Motor Companyが自動運転車関連の合弁会社の設立を計画中で、2016年1月6日から米ラスベガスで開催のCES(Consumer Electronics Show) 2016で発表する──。米Yahoo!が12月22日(現地時間)、3人の情報筋の話としてそう報じた。
GoogleはFordと組むことで、オリジナルモデルの量産とFordが全世界で展開する販売網の利用が可能になる。Fordは現在独自で進めている自動運転車の開発を促進できる。
Googleの現行のプロトタイプは、Fordのサプライヤーでもある米Roush Industriesが製造している。
Googleは2014年7月にFordの前CEOのアラン・ムラーリー氏を取締役に迎えた。また、現在Google X下にある自動運転車プロジェクトの責任者は、元Ford(前現代自動車米国社社長)のジョン・クラフシック氏だ。
この合弁会社は責任問題の懸念から、Fordとは法的に分離したものになるとみられる。自動運転車での事故の責任の所在は車のオーナーなのか、メーカーなのかという問題については、スウェーデンVolvo、Google、独Mercedes-Benzが自ら責任を負うと発表している。
カリフォルニア州政府は現在、GoogleとFordを含む11社に対し、自動運転車の公道でのテストを許可している(2社以外は、Volkswagen Group of America、Mercedes Benz、Delphi Automotive、Tesla Motors、Bosch、日産、Cruise Automation、BMW、ホンダ)。
両社の提携は排他的なものではなく、Googleは他のメーカーとも提携する可能性があるという。
Yahoo!が両社にコメントを求めたところ、Googleは拒否し、Fordも「うわさについてはコメントしない」と答えた。
CES 2016は2016年1月6〜9日に米ラスベガスで開催される。6日の午前11時半からの自動運転車関連セッションには、Fordの幹部、アンソニー・クープライダー氏も登壇する予定だ。
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