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新日本プロレス、所属選手に関する2次創作ガイドラインを公開 非営利なら同人誌など原則容認
新日本プロレスが所属選手やコンテンツの2次創作に関するガイドラインを公開。イラストや漫画などの創作活動、同人誌の頒布を原則的に認めている。
ブシロード傘下の新日本プロレスリングは12月23日、同社に所属する選手やコンテンツを活用した2次創作のガイドラインを公開した。ファンによる創作活動や同人誌の制作・販売を原則的に認める内容になっている。
映像やロゴマークなどのコンテンツに関する知的財産権、所属選手の肖像、リングネームなどのパブリシティ権、肖像権は同社に帰属しており、利用には原則として許諾を必要とすると明記。その上で、ファンが自ら創作した2次創作物に対しては、イラストや漫画、フィギュアなどの形態を問わず、非営利目的で個人のブログやSNSで楽しむ限りは不問としている。
創作物の頒布は、同人誌即売会でデジタル方式以外の方法で有体物を対面販売する限りは容認する。CD/DVDでの配布、ネット配信やデジタルコンテンツでの販売、通信販売、委託販売などは対象外となる。
非営利目的であっても、選手のイメージ・社会的評価を害するもの、法令や公序良俗に反するもの、他者(特定の個人、団体、人種等)の権利を侵害する恐れのあるもの、当社と公式コンテンツであるかのような誤解を招く恐れのあるものは「誠に遺憾ながら注意喚起及び権利行使を行わざるを得ない場合」もあると注意喚起している。
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