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90年代のDTM音源がソフトウェアで復活 ローランド「SOUND Canvas VA」
ローランドは、90年代のDTMの定番音源「SOUND Canvas」をWindows/Mac対応のソフトウェアにした「SOUND Canvas VA」を発売した。
ローランドは、1990年代のコンピュータミュージック用音源「SOUND Canvas」シリーズを再現したソフトウェア音源「SOUND Canvas VA」として発売した。価格は1万5120円(税込)。同社公式ストアからダウンロード購入できる。
1600音色/63ドラムセットを搭載し、16パートの楽器を同時に鳴らせるGS互換音源。DAWソフトのプラグインとして動作し、VSTiとAUプラグインフォーマットに対応する。
音の残響や広がりを変化させる「リバーブ」、「コーラス」、「ディレイ」、音質を変える「EQ」などのシステムエフェクト、64種類のインサーションエフェクトを内蔵するほか、音色を細かく調整できる「TONE EDITOR」も搭載する。
音色配列は「SC-8820」「SC-88Pro」「SC-88」「SC-55」を搭載し、過去のハードウェア音源とも高い互換性を確保。ジャズやロック、ポピュラーなどのヒット曲から、フルオーケストラによる映画音楽、シンフォニーまで、過去の曲データを楽しめる。
「SOUND Canvas」シリーズは、90年代にDTM音源のデファクトスタンダードとして音楽制作に使われたハードウェア。現在もゲーム音楽やカラオケデータ、楽曲制作などに使われており、利用者の要望を受けてDAW用プラグインとして発売する。
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