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北大に不正アクセスの疑い 在学生・卒業生ら約11万件の情報流出か
北海道大学のサーバが不正アクセスを受けた可能性があり、在学生・卒業生の個人情報を含む約11万件の情報が流出したおそれがある。
北海道大学は1月13日、就職活動支援などを行う「キャリアセンター」のサーバが不正アクセスを受け、在学生と卒業生、企業など計約11万件の個人・法人情報が流出した可能性があると発表した。
同大によると昨年末、大量のスパムメールを送信したことで自動的にこれを遮断したサーバが学内に見つかった。このサーバはキャリアセンターのファイルサーバであることが分かり、ログなどを調べたところ、不特定多数の外部サーバと通信していることが今月4日に判明。サーバをネットワークから切り離した。
同サーバには在学生約1万8000人・卒業生約9万5000人と企業約2000社、合計計約11万件のデータが保存されており、流出した可能性があるとして調べている。現時点では流出による被害は確認されていないという。学内のほかのサーバについても調査する。
情報が流出した個人・法人には説明と謝罪の書簡を送る。同大は「職員に対してはより一層,個人情報の適正な管理の徹底を図り,再発防止に努めてまいります」としている。
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