ニュース
iOS版Chromeブラウザ、バージョン48で大幅高速化・安定化:「WKWebView」採用で
Safariのクラッシュが世界規模で報告される中、Googleが大幅に高速化したiOS版「Chrome 48」をリリースした。レンダリングエンジンを「UIWebView」から「WKWebView」に切り替えたことで、安定性も70%向上したという。
米Googleは1月27日(現地時間)、米AppleのiOS向けブラウザ「Chrome」をバージョン48(48.0.2564.87)にアップデートしたと発表した。App Storeからダウンロードできる。
このアップデートで、Appleが「iOS 8」から「Safari」で採用しているレンダリングエンジン「WKWebView」を採用したことで、速度と安定性が大幅に向上したという。
クラッシュ率が70%低下し、JavaScriptの実行速度も大幅に改善したとしている。下の図は、旧レンダリングエンジン「UIWebView」搭載の旧版と「WKWebView」搭載のChromeの比較だ。
このアップデートでは他に、新しいタブページのアイコンデザインの変更、Spotlightとの統合などが追加された。
26日に世界規模で発生したSafariブラウザのクラッシュはAppleが修正したようだが、こうした事態に備えるために、Chromeもインストールしておいてもいいかもしれない。
関連記事
- 「iOSのSafariが突然終了」報告相次ぐ 当面の対処法は
iOSの標準Webブラウザ・Safariが強制終了してしまうという報告が相次いでいる。 - Google Chrome 48が安定版に、37件のセキュリティ問題を修正
最新バージョンの「Chrome 48.0.2564.82」では37件のセキュリティ問題が修正された。 - iOS版Chromeがアップデート Android版にはないページ印刷機能も
iOS版Chromeがバージョン26にアップデートされ、iPhoneでの全画面表示や、Webページの印刷、PDFとしての保存機能が追加された。いずれもAndroid版にはまだない機能だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.