明らかにされたTwitterの国内ユーザーは「3500万人」 “原点回帰”へプロダクト見直し、開発者との関係強化に注力(2/2 ページ)
Twitter Japanが日本国内の月間アクティブユーザー数を3500万人と明かした。創業者であるドーシーCEOのもと“原点回帰”でプロダクトの見直しや機能追加に注力するという。
投稿自体も140字の制限を撤廃するのでは? という噂も出ているが「まだ決まっていることは何もない」(笹本代表)。「140文字」はBlackBerryのSMSの字数制限に呼応して決められたものであり、デバイスや環境が変わる中でより時代にあったものを再検討する価値はあるのでは、という考え方――と方向性を説明した。
サードパーティサービスの開発者とのコミュニケーションを増やすことも課題だ。「米本社も含めて対話が足りていなかった」(笹本代表)と振り返り、開発部隊の組織編成を一新することで、外部サービスとの連携やニーズに合ったAPI提供などをより積極的に進めていきたいとした。
収益面でも「Twitter経済圏」拡大
ユーザー数の拡大に限らず、外部サイトやアプリ、広告ネットワークなどと連携した「Twitter経済圏」の拡大も指標の1つとして掲げる。現在、ツイートを埋め込んだ外部サイトや検索結果など、アプリやWebサイト外でのリーチは月間10億件に上る。存在感を一層高めるとともに、ユーザーの興味関心情報を生かした広告配信システムなど、収益面につなげる施策も検討していきたいという。
15年第4四半期の決算は、データライセンスと広告収益が好調で売上高7億1047万ドルに成長したものの、MAUは前期比で横ばいとなり、市場の評価は厳しい。
「今年はやはり“原点回帰”、ジャックの思想から生まれたプロダクトがこれから出てくると思う。利用者や収益などで確実に成果をあげつつ、目先のユーザー獲得だけでなく『経済圏』の広がりを意識して取り組んでいく」(笹本代表)
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