米Intelは自社のRealSense技術を使い、独自のAR(Augmented Reality、拡張現実)ヘッドセットを開発しようとしているらしい。3月3日付米Wall Street Journal紙が、取引筋の話として伝えている。
現在、Intelの主力であるPC向けプロセッサは市場が縮小しており、半導体業界の巨人にとってRealSense技術とARの市場は画像処理プロセッサなどの技術も応用できる有望な道になる。
RealSenseはユーザーの動きを複数のカメラセンサーで捉え、動きだけでなく深度まで立体的に把握する技術で、ジェスチャーコントロールも可能になるため、VR/ARにおけるIntelのアドバンテージになる。MicorosoftのARヘッドマウントディスプレイHoloLensが、RealSenseと競合する技術であるKinectの開発者であったアレックス・キップマンによって生み出されたことを考えると、IntelのARヘッドセット参入は自然な流れかもしれない。
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