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GM、自動運転システムのCruiseを買収
General Motors(GM)が、自動運転システムを手掛ける新興企業Cruise Automationを買収する。GMは1月には自動運転車の統合的ネットワークの構築を目的に、配車サービスのLyftと戦略的提携を結んでいる。
米General Motors(GM)は3月11日(現地時間)、自動運転システムを手掛ける米新興企業Cruise Automationを買収すると発表した。買収総額などの詳細は公表されていないが、米Fortuneによると、約10億ドル(約1138億円)以上という。
Cruise Automationは2013年10月創業のサンフランシスコに拠点を置く非公開企業。LinkedInによると、創業者のカイル・ボークト氏は米iRobotのインターン、パナソニックの研究所勤務を経てJustin.tvやTwitchを創業したシリアルアントレプレナー。Cruise AutomationはY Combinatorの支援を受けている。
Cruiseは2015年、Audi向けの半自動運転システム「Cruise RP-1」を1万ドルで50セット限定で発売したが、現在同社のWebサイトの販売ページはアクセスできなくなっている。
GMは買収完了後、CruiseをAutonomous Vehicle Development Team傘下の独立企業として運営し、GMの自動運転の取り組みを推進していく計画。
GMはこの1月、配車サービスの米Lyftと提携し、自動運転車の統合的ネットワークの構築に向けた戦略的提携を結んだと発表した。今回のCruise買収は自動運転車の取り組みの一環だ。
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