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高層ビルの“知られざる地震”? 気象庁「長周期地震動」解説ビデオを公開
巨大地震が起きた時、ビルの高層階で被害が予想される「長周期地震動」を解説したビデオを気象庁が公開した。
地上では気付かないが、高層ビルの上の階では大きく長く揺れる“知られざる地震”がある――気象庁は3月15日、巨大地震で被害が予想される「長周期地震動」を解説したビデオ「長周期地震動ことはじめ〜天災は高いところにやってくる?!〜」を公開した。
長周期地震動は、南海トラフ沿いの巨大地震などが起きた時、被害が予想される地震。通常の地震は、震源地から近いほど揺れが大きくなるが、長周期地震動の場合は、震源地から遠く離れた震度が小さい地域でも、ビルの高層階になると、大きく長く揺れることが特徴だ。
約4分間のビデオでは、活弁士・山崎バニラさんが、想定される被害を震度とは異なる4つの「階級」ごとに解説している。震災時は、家具や照明機器が「落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」空間に身を寄せ、揺れがおさまるまで様子をみましょう――とも、呼び掛けている。
気象庁では、これまでもWebサイト上で階級を公表してきたが、長周期地震動は経験する機会が少なく、なじみも薄いため、注意喚起を促すビデオを制作したという。
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