エジプト考古省は3月18日、「王家の谷」にある古代エジプト王・ツタンカーメンの墓に、2カ所の隠し部屋がある可能性が高いと発表した。
昨年11月、日本人技術者の渡辺広勝さんがツタンカーメン王の墓をレーダースキャン。墓から見て、西側と北側の壁越しに2カ所の空洞が見つかり、金属製の物体と人間の遺体と思われる有機物が存在していることが判明した。
同調査は、ツタンカーメン王の義母・ネフェルティティの墓が、ツタンカーメン王の墓と隣接した部屋にある――という、英考古学者のニコラス・リーブズさんの学説を受けて実施されたもの。ネフェルティティは、エジプト新王国を統治した「伝説的な美女」として知られるが、死後は記録が消し去られた。
今月末にも詳細な再調査を行う予定だが、発掘調査は未定という。エジプトのマムドゥフ・アル・ダマティ考古相は「黄金のファラオに関するこうした調査が、世紀の大発見につながるかもしれない」とコメントしている。
関連記事
- “ステルス人間”が実現する? レーダー波を抑える「メタスキン」、米大学が開発
レーダーから見えにくくなるという「メタスキン」を米大学が開発。研究を進めれば、可視光でも見えなくすることが可能化もしれないという。 - 組織の長期的存続には“働かないアリ”が必要――北大研究
「組織の長期的存続には一見無駄な“働かないアリ”が必要」――北海道大学がアリのコロニーを対象に、組織運営に関する研究結果を発表した。 - 古生代の珍生物「タリーモンスター」、半世紀の“謎”に終止符 実はヤツメウナギの仲間
古生代の謎の生物「タリーモンスター」の復元図が公開。半世紀以上、無脊椎動物とされてきたが、最新の研究で、脊椎動物の仲間だと分かったという。 - シジュウカラ、「文を作る能力」あった 新発見、言語進化を読み解く鍵に
小鳥のシジュウカラに、人間と同じように、文を作る能力があることを、総合研究大学院大学が発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.