OS Xの進化は一瞬で
Mac OS X、後にOS Xとなったものたちの歴史。パリで先行販売されたパブリックベータはすっとばし、「Cheetah」「Puma」まではコードネームだったが「Jaguar」からはネコ科動物が正式名称に追加され、「Panther」の次の「Tiger」ではIntelプロセッサに切り替えながら「Leopard」「Snow Leopard」「Lion」「Mountain Lion」まで続いた。「Mavericks」からは「Yosemite」「El Capitan」とカリフォルニア地名シリーズとなった。各バージョンは一瞬で流されていく。
紫色の背景に「Earbuds」の文字が止まる。bとdのところが白抜き。iPodと白いイヤフォンを手にした若者がダンスするCMを思い出させる。
「Dock」。これは、OS Xの最下部にあるアプリケーションドックを指していたが、初期のiPodを斜めに差し込んでおく30ピンのドックのほうが有名だろう。
OS X、iOSをはじめとするApple製ハードウェアの開発環境「Xcode」、WebKitを支配的なものとしたSafari、HiDPI(HiPPI)ディスプレイを「網膜では認識できないレベル」と絶妙なマーケティング用語で表現した「Retina」、日本では風呂ふたとしても知られるiPadの「Smart Cover」。
「iMessage」と「iChat」は順番が逆のような。iChatはAOL Instant Messsenger互換で、iMessageは現在でもiOS、OS Xで使われているメッセージングサービス。
「iBooks」はいろいろと使われてきた名前だ。最初はコンシューマー向けのAirPort(日本ではAirMac)を搭載した、iMacのようにまるっこいノートPC「iBook」だったが、MacBookラインに吸収され、最終的にはKindleのような電子書籍プラットフォームとなり、複数形になった。
さて、最終コースは最近も見るものばかり。第2世代では速すぎてロック画面も見えない指紋認証技術「Touch ID」、紛失から窃盗犯逮捕までニュースネタにもなる「Find My iPhone」、オンにしておきましょうね。iOSデバイスからApple TVなどに映像、音を飛ばす「AirPlay」はデビッド・フォスターやジェイ・グレイドンの同名AORユニットとは無関係。「AirDrop」はMac、iPhone、iPad間のファイル転送に便利。
値下げされた「Apple Watch」、着実にユーザーを伸ばしている定額制音楽サービス「Apple Music」、Siriを活用できるようになった「Apple TV」はもう説明不要かな。この3つはAppleをAppleロゴの1文字で表記している。そして、「April 1, 2016」には創業40周年。AprilにしたのはAppleにひっかけていたのだろうか?
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