Apple幹部、「Apple Music」のユーザー数や「Apple TV」新機能をポッドキャストで語る
Appleの2人の上級副社長、エディ・キュー氏とクレイグ・フェデリギ氏が米ブログメディアDaring FireballのPodcast番組に出演し、これまで公表していなかった「Apple Music」の加入者数や「Apple TV」の数カ月先にリリース予定の新機能について語った。
「Apple Musicの加入者数は1100万人を超えたところだ」──。米Appleのインターネットソフトウェアおよびサービス担当上級副社長のエディ・キュー氏は2月12日(現地時間)、Apple関連の老舗ブログメディアDaring Fireballを主催するジョン・グルーバー氏のPodcast、「The Talk Show」に出演し、そう語った。
この番組には、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギ氏も参加し、約1時間にわたってグルーバー氏とAppleでの日常や製品について語った。
Apple Musicの加入者数については、米Financial Timesが1000万人突破と報じているが、これまでAppleからの正式発表はなかった。
キュー氏はこの他、iCloudのユーザーは7億8200万人であること、iMessageでは毎秒20万件以上のメッセージがやりとりされていること、App StoreおよびiTune Storeでの販売は毎週7億5000万件以上であることなどを明らかにした。
キュー氏とフェデリギ氏はまた、「Apple TV」について、iPhoneをApple TVのリモコン代わりに使えるようにするアプリ「Remote」を数カ月中にアップデートし、iPhoneのSiri経由でApple TVに音声の指示を与えられるようになると語った。
現行のRemoteアプリはフリック操作でのコントロールや、ソフトウェアキーボードからのテキスト入力が可能だが、Siriは使えなかった(第4世代Apple TV付属のリモコンにはSiri機能が搭載されている)。
フェデリギ氏はさらに、RemoteアプリのアップデートによってiPhoneで第4世代Apple TV付属リモコンとほぼ完全に同じ機能を使えるようになるため、iPhoneをApple TVのゲームのコントローラーとして使えるとも語った。
グルーバー氏が「それってスクープだよね?」と言うと、キュー氏が笑いながら「そうだよ、だからこのPodcastは3カ月後まで配信しちゃだめだよ」と語った。
この他、2人がAppleのサービスのβテストを家族中で行ってリアルなフィードバックを得ていることや、Appleの「マップ」の改善について、iOSのβプログラムについて、アプリの品質が低下しているというウォルト・モスバーグ氏の指摘に対する考えなどをオープンに語った。
このPodcastはこちらで聴ける。
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