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NECと産総研、人工知能研究で連携 災害など“未知の状況”の意思決定を支援
NECと産業技術総合研究所が、人工知能(AI)の研究で連携。AI技術とシミュレーション技術を組み合わせ、災害などに対処できるAIの開発を目指す。
日本電気(NEC)と産業技術総合研究所(産総研)は4月5日、「産総研‐NEC 人工知能連携研究室」を産総研人工知能研究センター内に6月1日に設立すると発表した。災害や異常事態など“未知の状況”にも対応する人工知能(AI)技術の確立を目指す。
災害や異常事態、新製品やサービスの設計など、起こる頻度が少ない現象は、ビッグデータ分析に必要な過去データが十分に集めにくく、従来型のAI処理の適用が難しい領域と言われてきた。経験的な判断がしにくい“未知の状況”での意思決定にあたり、足りない情報をコンピュータ上のシミュレーションで補いつつ、AIの能力を最大限に発揮する技術の開発を目指す。
人間の意思決定支援をテーマに掲げ、現実的な規模の知識データベースから妥当な推論を行う技術や、自律型人工知能同士が譲りあったり分担したりする調整技術の研究も合わせて進める。技術の基本原理から産業応用まで一貫して開発し、社会的課題やインフラ、流通分野での活用を見込む。
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