Appleの音声エージェントSiriは着実に進化しているが、カバーしている領域は国単位で異なる。例えば野球についてSiriは答えてくれるのだが、それは米国のメジャーリーグ、MLBについてだけ。ジャイアンツの試合結果をSiriに聞いても、サンフランシスコ・ジャイアンツがブリュワーズに大勝したとかいうものだ。
だが今は違う。大リーグの開幕に合わせ、対象リーグが大幅に拡大。日本のプロ野球の情報も網羅され、試合や選手の記録などについても答えてくれるようになった。米国のテクノロジーメディアThe Vergeによれば、マイナーリーグを含め、28のリーグをカバーするようになったという。
Siriでは質問例が「こんな風に話しかけてください」と表示されているが、その中に「ジャイアンツの登録選手を見せて」「ジャイアンツの昨日の結果は?」が追加されている。
試合結果や投手の防御率などについても答えてくれる。
「ジャイアンツ」が読売ジャイアンツを意味するようになったために不便を感じるであろうMLBファンにも対応策がある。
「巨人の星を教えて」という質問にはWikipediaが表示されたので「ジャイアンツの星を教えて」と聞いたら、プロ野球のデータを参照した答えが返ってきた。
巨人の星ならぬジャイアンツの星は実在し、戦績も残っている。ただし、ピッチャーではなくて捕手だったけども。
三冠王を「さんかんむりおう」と呼ばれたり、チームロゴや選手写真が揃っていなかったりはするが、いろいろと遊べそうなのでプロ野球ファンがSiriとキャッチボールしてあげれば、野球観戦のよい参謀になるのではないだろうか。
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